class

自らの加齢による様々な身体的変化からは、心的な動揺と共に机上の理解からは想定できないほど、私はその過程で沢山の事を学びました。
自分が知りえる浅はかな知識から、余計な痛みの増殖を引き起こしてしまったり、動き辛さの発生部位に対してアーサナで何とかしようとしても、逆に他の部位に故障を誘発してしまったり、と。
自身の身体との対話をしているつもりでも、自分勝手な対応から随分失敗を重ねてしまいました。

個々に差があるものの、加齢による体の経年劣化現象は着実に進みます。　そうした身体の変化に対して、私が経験値から学び得た有益性の高いヨガ的手法の方向性としては、モビリティの賦活という操作の重要性が非常に高いという事を実感しています。それは「動き!」です。
アーサナの静寂の中で心の揺れと対峙することも大切ですが、私の運動器各所の経年劣化は、ある意味、サビつきであり、動かし方を見失った機能でもあり、脳からのニューロンの伝達のサボりでもあると考え、そうした現象に有効に対処するには「動きを取り戻す」という視点が必要と考えます。

今回は、アーサナを完成させたり精度を高めたり、という要素は排除して、
例えば今の自分が最高に心地よいポジションを獲得するために、背骨のさび落とし作業や肩関節股関節の潤滑を促す動きを何度か繰り返す、等。
劣化現象に負けない身体動作を自らが維持していくために、峯岸的が必要と考えるヨガ練習法の一つをご提案させて頂きたいと思います。