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ポーズを安全に行うための学びは、確かに大切な要素のひとつです。
けれど、“外から整える”ことに偏りすぎると、ヨガが本来導こうとする「内側からの変容」は、かえって見えにくくなってしまうのではないでしょうか。

ヨーガやアーユルヴェーダの伝統では、病や不調の根本には、身体だけでなく、思考や価値観の偏りがあるとされています。
だからこそ、心と身体を伝統のヨーガの見地から見立て、「いまの自分」を理解すること。
そして、伝統に根差した「ダルシャナ（対話）」や「ヴェーダ瞑想（自己気づき）」を通じて、本質的な変化の扉をひらいていくこと。
それが、ヨーガ療法で大切にしていることです。

ポーズは、高齢になっても安全に取り組めるよう、ひざやひじを曲げてアイソメトリックに負荷をかける、伝統的ヨーガのエッセンスを取り入れています。
ケガのリスクを抑えつつ、筋力と柔軟性を無理なく高め、成長ホルモンの分泌も促します。

このクラスは、疾患や不調、加齢をきっかけに「ヨガをあきらめかけている方」、
あるいは、生徒の悩みにどう寄り添えばよいか迷っているヨガ指導者の方にこそ、届けたい内容です。

ヨーガ療法は、ホスピスや医療の現場でも導入されており、
動けない状態でも「今のままの自分」に寄り添うヨガとして実践されています。

健康に最大限効果をもたらすポーズは、美しくなくてもかまいません。
大切なのは、「いまの自分」を正しく見て、誠実に向き合うこと。

ポーズ・呼吸・内観（客観観）・ヴェーダ瞑想まで含めた統合的なヨーガ療法の体験を通して、
今の自分を尊重しながら、ヨーガの本質を体験していきましょう。